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ご来光
2002年12月1日、今日はご来光を見るために5時半起きで王さんと一緒に山を登った。 早朝の薄暗い道を筋肉痛の足を引きずりながら歩き、ようやくご来光スポットに到着。 既にたくさんの観光客でごった返していて、足の踏み場もない状況。 それでも何とか人をかき分けて、ご来光スポットを陣取ることができた。
時とともに空はだんだん明るみを増していく。 いよいよご来光である。 神様が降りてきそうな朱色の空の中、山と山の合間から朝日がじわじわと姿を見せる。 本当に来てよかった。 ただ朝日に感動するだけだった。
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雲海まで
ご来光と反対側には、見たかった黄山の雲海も見えた。 遠目でしか見ることはできなかったけど、こっちも感動。 本当に晴れて良かったよ。 もし雨でも降ってたら、ご来光も雲海も見られずに下山することになってたんだからね。 本当に良かった。
ホテルに戻る途中、ごぉ〜んごぉ〜んと鐘の音が聞こえてきたので、ちょっと寄り道してみた。 1回2元で、鳴らす回数によって効果が違うらしい。 おいらたちは3回で黄山の神様に “平安(しあわせ)” をお願いした。 |
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別れはいつもついてくる
ホテルで朝食を取り、いよいよ下山することに。 まだまだ黄山を歩きたい気持ちでいっぱいだったけど、ここは短期旅行の辛いところ。 ガマンガマンです。
途中でいつも笑顔の東小平氏にアイサツをし、昨日来た道を下っていく。 行きは長く感じた道のりも、帰り道では一瞬。 これで黄山とお別れかと思うと、切ないねぇ〜 |
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貸しきり専用? 黄山博物館
黄山を下山し、なぜか旅程表にはない黄山博物館に行くことに(旅程表には、屯渓観光博物館となってた)。 到着したのはいいけど、博物館の入り口は閉まってる。 閉館してる?と思いきや、お土産売り場のようなとこから学芸員らしき人が飛び出し、急いで博物館の入り口を開錠し始めた。 博物館のお客さんは「ひ」とおいらだけ。 まさに貸しきり状態なのである。
博物館には、明や清の時代の欄間や掛け軸などが飾られていた。 これらはすべて黄山近郊で見つかったものらしいが、王さんの解説は特になし。 気がつくと、なぜかドライバーの王くんが居るし・・・って、荷物を見張ってなきゃダメじゃん! しかも、王くんは初めて見るかのように、まじまじと展示物に目を奪われてるし。 |
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胡開文老店にて
その後、胡開文老店という歴史ある墨の工場に行った。 中に入ると、クラブのママみたいな人が出てきて、施設の案内を始めた。 墨を作る工程順に案内してくれればいいのに、行き当たりばったりの説明。 結局、そこらにある機械の説明をしただけで案内は終了。
最後に、墨の先生が粘土状の墨を打つところを見学し、実際に自分たちの手で握った墨を作った。 値段は200元と高かったものの、記念品としてはいいものを作らせてもらったよ。 この墨は、家に帰ってから5日間ぐらい乾燥させて完成なのだ。 ちなみに、ここでも王くんは見学をしてた。 もしかして・・・観光客? |
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老街でもイライラ
それから待ちに待った屯渓老街を散策。 おみやげものをあんまり買ってなかったので、店の人と交渉を始めると、横から王さんが「あんまり品物が良くないよ」とかチャチャを入れてくる。 挙句の果てには、店員さんに何やら中国語で話すと、急に店員さんは笑顔なく高い値段をフッかけてくる始末である。 おいらの中でイライラが再びこみ上げてきた。
安くて品質の良いお茶屋さんに連れてってくれるということなので、王さんの案内で1件のお茶屋さんに入る。 そこはもちろん政府指定。 出されたお茶もおいしいし、初めは楽しい時間を過ごしていたのだが、「ひ」がお茶の値段の交渉を始めてから状況は一転。 「私はお茶の相場を知ってるから」と言い放ち、「ひ」はひたすら値段の交渉をつづける。 10分経っても交渉はつづく・・・ おいらはそれより老街での買い物がしたかった。 王さんが何と言おうとも、老街では自由行動を獲得し、自由に買い物がしたかった。 なのに、「ひ」の交渉はまだつづく。 交渉開始から20分後、ようやく交渉がまとまった。 「ひ」は満足そうだったが、おいらはとっても不機嫌さ。 王さんは「安く買ったよ」とか絶賛するけど、そんなことはどうでもいいよ。 早く買い物に行こうぜっ |
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自由行動獲得!
お茶屋を出ると、おいらは王さんに「おみやげ買ってないから、自由行動をさせてくれ!」と言い放った。 王さんは「いい店を案内してあげるから」と言うけど、もう政府指定の店はいいよっ! 必死の交渉の末、王さんは自由行動を認めてくれた。 さて買い物に行こうか・・・ って、何で王さんが付いてくるんだよっ! 「2人で買い物したいんだよっ!」 おいらのイライラが爆発した。 王さんもおいらの気持ちがわかってくれたみたいで、渋々引き下がってくれた。
老街での自由行動は楽しかった。 商品は安いし、買い物も楽しい♪ 改めて自由旅行が良かったなぁ〜と実感。 だって、政府指定の店の何分の1の値段で買えるんだぜっ それに、品数だってかなりある。 何よりも、店員さんの笑顔がいい。 たった1時間半の自由行動だったけど、たくさん買い物できたし、とっても楽しい時間を過ごせたよ。 |
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ってゆーか、何で?
屯渓老街でお茶を買ったんだけど、その後にお店のお姉さんと写真を撮った。 そんとき急にお姉さんはちょっと待ってとばかりに、茶筒にお茶を入れだした。 しかも、買ったのは普通の毛峰茶だったんだけど、上級の毛峰茶の方。 もしかして・・・ おいらに惚れた? フェロモン出てたかなぁ? 意味わからん。 |
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ワゴン待ち
午後5時にお茶屋さんの前で待ち合わせ、迎えの来る大通りでワゴンを待った。 しかしなかなかワゴンはやってこない。 王さんは何度も電話を掛け、「もうすぐ来る」と言うのだが、なかなか来やしない。 「王くんは大型免許の試験を受けてるから、別の人が来るから」と王さんは言っていたのだが、30分してようやく来たワゴンの中にはさわやか笑顔の王くんが。 試験を受けてたんじゃないんかい! ワゴンに乗るや否や、王くんは王さんの説教をくらってた。 まったくのおとぼけコンビだよ。
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上海へ・・・ しかし!
老街を後にして、おいらたちはレストランで夕食。 フライトまでかなり時間があったので、そのレストランでひたすら時間を潰すことに。
フライトの2時間前に黄山空港に到着。 おとぼけコンビともここでお別れ。 いろいろあったけど、別れはやっぱり辛いもの。 手を振って見送ってくれる2人を背に、おいらたちは荷物検査を受け、出発ロビーへ。 フライトの22:40までボーッと過ごすことにした。
フライトの20分前。 中国語で何やら放送が入った。 いよいよ搭乗かと立ち上がると、中国人たちが次々と部屋を出てく。 他の唯一の日本人客が空港職員に話を聞いてたので尋ねると、「到着が2時間遅れなので近くのホテルで待機してください」とのこと。 おいらたちはみんなが動くままにバスに乗り込み、ホテルで待機することにした。
チェックインから1時間後、様子を伺おうとロビーに下りる。 すると突然、「ひ」がフロントと何やら話し始める。 おいらはロビーで様子を見るためだけに下りたので特に関与するつもりはなかったが、呼び出されたので行ってみると・・・ なんと「ひ」はチケットをもらって空港に戻ろうとしてた。 戻ったところでどうしようもないことはわかってたので、部屋に戻って電話連絡を待つことにした。
午前2時頃、フロントからの連絡が入りロビーに下りてみると、同じ便を待ってる人たちで賑わってた。 迎えのバスに乗り込み、空港へ。 そして、午前2:30頃無事搭乗。 約4時間遅れで飛行機は黄山空港を飛び立った。
午前3:30頃、上海虹橋空港に到着。 こんな時間だから張さんが待ってるかどうか不安だったけど、張さんはいつものようにちょっと冷めたような顔で迎えてくれた。 よかったぁ〜 午前4:30頃ホテル(龍華迎賓館)に到着し、ようやく就寝。 明日はいよいよ最終日だっ |
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