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オールド・マーケット2日目
カンボジア3日目。天気は晴れ。
ぼくたちは一旦ホテルへ戻り、そのままオールド・マーケットへ出掛けた。2日目ともなると、マーケットには知った顔も多くなる。商売人たちはまた昨日と同じ口説き文句でぼくたちに声を掛けてくるし、バイク・タクシーの運転手は相変わらず客もなく、ぼくたちを見て愛想だけ振りまいている。オールド・マーケットは、人間観察だけでもおもしろい。
そんな顔なじみだらけのマーケットを歩いていると、よく知った顔の日本人を見つけた。その日本人とは、シェムリ1号くん。空港でやさしくしてくれた人である。ホクホク顔で通りを歩いているシェムリ1号くんに声を掛けると、元気な声で「いやぁ、結構値切れたよ。」とかなり嬉しそう。そのままシェムリ1号くんと話をし、「またね。」と言って別れたのであった。
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水上の家
昼休みの後は、シェムリアプ川沿いにハイエースを走らせ、トンレサップ湖へと向かった。ハイエースはやがて湖だか沼だかよくわからないところに延びる長くまっすぐな1本道を突き進んでいくと、道の両側に高床式の住居がポツポツと建っている。何でまたわざわざこんなところで生活しようと思ったのか不明だけど、舟に乗るには申し分ない環境かもしれないね。
更に驚いたのは、水上にあるどの家にも普通にテレビがあること。てっきり文明から離れてしまっているかと思えば、別にそういうワケではないみたい。とにかく、感電には気をつけてくださいね。 |
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トンレサップ湖の風景
ずっと走りつづけた1本道もここで終わり。ハイエースは船着場に到着。ぼくたちはボートを1隻チャーターし、水平線の方向へと動き出した。まさかカンボジアでボートに乗るとは思わなかったが。
ボートはひたすら水平線を目指して進んでいく。水上の家はボートの両側に見えるのだが、左側がカンボジア人の家、右側はベトナム人の家だそうな。パッと見た感じではどちらも変わらないんだけどね。ただ違うのは、ベトナム人女性は頭に笠をかぶっていることぐらいかな。
また、ここには水上生活者たちの生活が見られた。ボートを走らせて何かを運んでいる人々、獲れた魚たちを天日干ししている人々、湖に飛び込んで泳ぐ子供たち。湖の上でも等身大のカンボジア人を垣間見ることができた気がする。 |
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ボートの上でXX
ボートはやがて家のないだだっ広い場所に入り込んだ。どうやらここがトンレサップ湖らしい(本当はどうだかわからないけど)。更にボートはまっすぐ進み、暫くしてエンジン音が止まった。そういえば、まだ湖に来た目的を書いてなかったけど、ぼくたちは湖上でサンセットを見るためにここまで来たのだ。ということで、サンセットまでの時間をここで待つことになった。
サンセットまでまだ2時間近くあるということで、早起きだったぼくたちは少し眠ることにした。Zzz... |
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水平線に沈む太陽
サンセットの1時間ぐらい前に目覚めた。気づけば、舟は背の高い葦に囲まれた場所に停泊していた・・・ どうやらピアルムくんがぼくたちのために静かな場所へと移動してくれたみたい。とっても気配り屋さん☆★ それにしても、エンジン音にも気づかないとは・・・相当眠かったらしい。
時間が過ぎるにつれ、空はだんだん暗くなっていった。昨日見たプノン・バケンで見たサンセットも美しかったが、ここトンレサップ湖で見る水平線に沈む夕陽もかなり美しかった。ぼくたちは時間が経つのも忘れ、この美しい夕陽にただ酔いしれた。 |
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突撃! 隣の晩ごはん?
サンセットを見た後は、ひたすら来た道を引き返していく。その途中で、実際に水上生活している人の家を案内してくれた。
ぼくたちを迎えてくれたのは、12歳ぐらいの少女だった。どこにでも居そうな普通の女の子なのだが、ひとつ気になったのは、履いている厚底サンダル。既に日本では見なくなってしまった厚底サンダル・・・ こんなとこにあったのか!!
・・・つい話が横道にそれてしまったが、この家ではペリカン、ナマズ、猿などいろんな動物を飼育してるんだけど、この家のおばちゃんが家の置くから持ってきたのはヘビ!
体長2メートルはあるぶっといヘビをおばちゃんは笑顔でぼくたちの前に差し出した。そして親切にもおばちゃんはぼくの首にそのヘビを巻きつけてくれた。・・・どうもありがとう。筋肉質な彼のカラダは思ったほど気持ち悪くなく、逆に気持ちいいぐらい・・・とは言い難い。ただ彼に気に入られてしまったらしく、こっちを向いた下をビロビロ出してきたので、ちょっとドキッとした。
おばちゃんは更に奥からお皿を持ってきた。次はいったい何が出てくるのかと恐る恐るお皿をのぞくと、ゆでて紅に染まったエビがいっぱい!
殻を剥いで特製のたれをつけて食べると・・・デリシャス♪ 遠慮してちょっとしか食べなかったのが、今でもちょっと悔しいところ。 |
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帰り道
ぼくたちは湖上の家を後にして、夕暮れの中、来た道を更に戻っていく。湖上の家々では、どこの家庭も家族団らんを楽しんでいる最中で、どことなく楽しさが伝わってきた。やがてボートは船着場へと到着するのであった。 |
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屋台で夕食
ぼくたちはハイエースに乗り換え、長くてまっすぐな1本道を走り抜け、シェムリアプ市街へと向かう。辺りはすっかり暗くなっていて、街灯なんてもちろんないので、見える景色といえば車のヘッドライトと民家のテレビぐらいである。今日の観光はこれで終わりの予定だったが、ピアルムくんの提案で屋台へ行くことになった。
屋台村みたいなところに到着。夜は真っ暗なカンボジアでも、ここだけは明るくて活気に満ちている。ピアルムくんに連れられ、愛想のいいおばちゃんがやってる屋台の席に座る。席に座るや否や、「こんばんは」と隣に座っていた西洋人夫婦に声を掛けられ、お互いのこととか旅行の話とかをしながら食事を楽しんだ。もちろん日本語でしゃべったんだけど、女性の方はかなり日本語が上手だった。聞けば、日本にはかれこれ4度訪れたことがあるそうで、それほどまで日本のことが好きみたいだ。
屋台ではカンボジア風にゅう麺とでも言えばいいのか、ゆでたそうめんに具だくさんのスープをかけたものを食べた。これがまた、旨いっ!
屋台の雰囲気も相乗効果となり、次へ次へと食が進んだよ。 |
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ピアルムくんとは今日が最後?
屋台を後にして、ぼくたちはホテルに到着。ピアルムくんとは今日でお別れ・・・と思っていたのだが、ピアルムくんは「それでは明日は11時に迎えにきます。」と言い残し、ハイエースと共に夜の闇へと消えていった。
あまりに気になったのでフロントに確認してみると、やっぱりピアルムくんは今日まで。どうやら彼は勘違いしているらしい。まぁ、来るかどうかは明日になってみればわかるさ。
とりあえず明日は昼からハノイに向かわなければいけないので、ホテルのフロントで午前中分タクシーをチャーターしてもらうことにした。
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